「ころころ変わる価値観に振り回されっぱなしですよ……」
こう疲れた表情でつぶやく経営者はとても多くおられます。なるほど、IT革命が叫ばれた2000年代から目まぐるしく社会情勢は変化していっています。それに伴い人々の価値観も多様化。従来の経営方法では太刀打ちできないことも増えてきています。
そんな時は徳川幕府第5代将軍の綱吉の政治から、学びを得てみましょう。綱吉は戦国の世だった日本を、現代に続く平和な日本に変えた将軍です。ここに経営の大きなヒントが隠されています。
■綱吉の理想は戦乱のない平和な日本
庶民から人気のあった赤穂義士に対し切腹を申し付けたことにより、当時から人気がない綱吉。大衆からの支持を集めるなら、恩赦を与えるのが良かったかも知れません。ですが、これをしてしまったら綱吉の理想とする日本は崩れてしまう危険性がありました。
綱吉が危惧したのは、日本が再び戦国時代に突入すること。旧時代の血で血を洗い、力が支配する社会にしてはいけないと考えたのです。そのためには大衆の感情に支配される人治国家にならないよう、細心の注意を払っていました。赤穂義士に対する処罰もその一環です。
秩序を重んじ、暴力を排除。これを実現するために、武士を今でいう官僚に登用します。そして、武士を特権階級に置きながら、庶民に対する暴力は徹底的に禁止しました。それまでは切り捨て御免がまかり通っていましたが、絶対に許すことはありません。これは8代将軍吉宗の時代に完成した「武家諸法度」にも取り入れられています。
忘れてはならないのが、後世で悪政と叩かれる「生類憐みの令」を発布。これは一つの法律ではなく、福祉や動物愛護に関する法律全般を指しています。仏教と儒学の教えをベースにした一連の生類憐みの令は、現代の観点から考えると優れたものが多かったようです。老人や乳幼児を大切にし、動物も安心して暮らせる社会。理想的ですよね。
これが実現できたのは、財政が潤っていたからです。では、どのようにして財政状況を良いものにしたのでしょうか。
■監査を置き、検知を実施し財政を健全化
綱吉の隠れた偉業は、勘定吟味役を設置したことです。これは現代でいう会計監査です。財務を一手に担う勘定所を監査し、不正を取り締まりました。これにより不透明なお金がなくなり、必要なところに予算が割けるようになります。
最初の設置から13年で一旦廃止になりますが、6代将軍家宣が再設置しています。やはり監査役がいた方が財政は健全化するのでしょう。この後、第9代将軍家重の時代には独立監査機構としての体制が整いました。
加えて、綱吉は太閤検地から約80年行われていなかった検知を、勘定吟味役の荻原重秀に行わせています。延宝検地といいます。これにより適正な徴税が行われるようになりました。さらに元禄検地も行い、生産性の高い土地は幕府の所有にし田畑の転売も可能に。
この綱吉が重用した荻原重秀は先見の明があり、現代世界各国で行われている国定信用貨幣論を江戸時代に実施しました。これは金や銀の価値で取引をするのではなく、国が貨幣の価値を保証するというもの。ですから、貨幣が金や銀である必要がなくなりました。これにより市場に流通する貨幣を調整することが可能になり、経済が安定化します。
これらの経済政策が成功したため、元禄時代は江戸時代で最も華やかな時代になりました。文化芸術が花開き、綱吉も好きな能を存分に堪能したといわれています。綱吉が復刻させた古典の曲は41番にも及ぶとのこと。このうち、20曲ほどが現代でも上演されています。
■為政者は民と分かり合えない、だからこそ意思疎通を大切にした
為政者は民と分かり合えないからこそ、対話と想像力をもって良い政治をする。これが綱吉のモットーだったと考えられます。これがなくなったら戦乱の時代に逆戻りですから。綱吉のみならず徳川将軍の特色は、再び戦乱の世にしないための絶え間ない努力です。中でも綱吉が際立って平和を愛した将軍でした。
綱吉は将軍に就任する以前から、民との意思疎通を大切にするよう代官に諭していたとのこと。また民の苦労を知るために、民が働く姿を描いた稼穡図(かしょくず)も自分で描いています。これは自分の政治姿勢を見つめ直すために、綱吉以外もこの時代の為政者がよく描いていたものです。民を知り、民のための政治を行いました。
残念なことに綱吉死後、6代将軍家宣の時代にはほとんどの生類憐みの令が取り消されました。これは悪政だった証明でなく、福祉や動物愛護に割ける予算が幕府になかったことが大きな要因です。綱吉在任中の元禄8年奥州飢饉から始まり災害が日本各地で発生し、徴税がままならない上に復興に予算が割かれるようになりました。
もし、綱吉が巷で言われているような愚か者であるなら、災害復興に予算を割いたでしょうか。きっとしていないでしょう。私利私欲のために税金を使い、民を無視するはずです。しかし、綱吉はそれをせず復興に心血を注ぎました。
■理想を叶えるための安定経営
今回は徳川綱吉の政策から、時代のうつろいに対応していく方法を見ていきました。奇をてらったものはなく、一見「ふつう」に感じるでしょう。ですが、よく考えてください。この「ふつう」を遂行できる企業は、現代にどれだけあるでしょうか。
暴力が当たり前だった時代に暴力を禁じ、お金の流れを透明化する。そして民の声に耳を傾けた。この「ふつう」を実行できるか否かが、時代のうつろいを乗り切る秘訣です。
あなたの会社にも理想があるはずです。その理想を時流に乗せるために、今一度経営を見直されることをお勧めします。
もし、一人で見直しが難しいなら私にお声をかけてください。必ずやあなたの会社の役に立つはずです。
一人で悩まないでください。一緒に理想を叶えるための経営について考えていきましょう。
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