私は現在、ストーリー作成コンサルタントとして中小企業のご支援をさせていただいておりまして、主には、その会社の中に眠る価値や魅力を掘り起こして高付加価値な商品・サービスにつなげる・収益化させる…というお手伝いをしています。
我々のようなコンサルタントは、顧客の外部のパートナーとしてアドバイスをしたり気づきを与えたりすることを期待されているのですが、それは、自分たちの強みや魅力は、よく知りすぎている・当たり前になっている・自分たちでは気づきにくい…ということも多いので、我々が第三者の視点で客観的に見ることで、社内では気づいていない強みやヒントを見つけることができるからです。
■外部のパートナーはアドバイスをするまでが仕事、そこから先は自分たちの仕事
私自身、コンサルタントとして独立する時も、そして、今のようなベトナムビジネスに取り組む時も、やはり同じように外部の専門家のアドバイスをもらってスタートしました。
それぞれの専門家の先生は、私の強みやこれまでの経歴、実績、人脈などを活用して、私ならではのビジネス展開を考えることを強くアドバイスしてくださいましたが、その当時の私の頭によぎったことは、
「本当に私にそのようなことができるのかしら?」
とう不安だけでした。
確かに、一つ一つの経験やつながりは何かの強みに変換できるのかもしれないけれど、それが収益化できるまでのビジネスモデルなんて全くイメージできないし、そもそも私なんてそんな力も何も無いし…という超後ろ向きでネガティブな自分。そんな、当時の自分自身の経験とその後の苦労をよく知っているので、コンサルティングの現場でクライアントの社長が「無理…」という顔をされる気持ちは痛いほどわかります。実際に、外部の方の意見や指導はあくまで“アドバイス”であって、本当にそれを自社の強みやビジネスモデルにしていくのは、自分自身なのですから。
他人から多少のアドバイスをしてもらった程度で、新たな顧客を開拓できるほどの強みや、これまでにない高収益なビジネスモデルが構築できるなら誰も苦労はしません。競合他社がマネできない、高くて厚い壁をつくりあげていくこの道のりから目を背けてはいけないのです。ただ、そのきっかけや他者目線による着眼点をうまく取り込むことができれば、ビジネスの伸びしろは無限大です。
■弊社が今のビジネスモデルを形にするまで
弊社は、始めはよくある営業コンサルの会社でした。…と言っても、最初は営業研修と営業コンサルの区別がはっきりしておらず、お客様のニーズに応える(ような)形で営業支援に関することは何でもやっていた、というのが正直なところです。
しかし、ある事をきっかけに、本格的な営業コンサルができる会社になろう、しかも、ただモノが売れるだけではなく、自社のブランド価値を高めることができるコンサルティングの会社になろう!と。早速、専門家の指導を受け、私自身の経験や実績の棚卸しをし、それを活かした支援ができるように形をつくり、名前と価格を決めてホームページを一新しました。
…と、ここまでは意外と簡単(?)なのですが、それを本当に実践できるようになるまではとても長い道のりがありました。当時の私は、営業マンとしての経験や実績はそこそこあり、良いお客様にも恵まれていましたが、それをご指導できるようになるまでは、更に多くのセミナーやコンサルティングを受けたり、本を読んだり、協力してくださる親しい会社さんで実際に何社も実践し、改善を繰り返したりしました。そうこうしながらようやく自分のモノになるまでには7~8年かかったと思います。まだまだ改善の余地はありますが。。
これはベトナムビジネスを始める時も同じです。自分の経験や人脈、特に、過去に外国人と一緒に仕事をしたり生活をしたりした経験があることは、初めて海外(市場開拓も人材採用も)を視野に入れる社長に対して、海外側の目線でお手伝いできるのではないかという考えに至ったのです。
ただ、やはり国が違えば言葉も習慣も違いますし、これをビジネスにしようと思えば一筋縄ではいきません。こちらも、今のような形になるまでは5年ほどかかりました。(以前の経験があるので少しは時間短縮できたように思います)
■自社の強みが活かせるビジネスモデルを本気でつくる
当時、そのようなアドバイスを受けた私には、いくつかの選択肢がありました。
・ベトナムについて全く知らないけど、自社の強みになるなら時間とお金をかけてじっくり取り組もう
・ベトナムなんてよくわからないし、海外なんて私には無理…
・他に、もっと簡単にお金をかけずにできるビジネスモデルはないかな~?
いかがでしょうか?
皆様も第三者にアドバイスをもらった時に3つ目のような考えが頭をよぎってはいないでしょうか?なるべくラクに、しかも、お金や時間もかけずにできる方法を教えてもらおうと思っていないでしょうか?
他社の事例などを聞いていると、いかにも簡単に短期間でできたように聞こえますし、また、そのように見せているのかもしれませんが、これまでに無かった画期的な商品やサービスも、生まれてしまえばすぐに慣れて「普通」の風景になってしまいます。
しかし、それを考え、形にして、世の中に生み出していく工程こそが自社の力となり、自信につながるのです。
第三者からのアドバイスが、自社にとって別世界のように感じるものであったとしても、社長のアンテナに触れ、心が動くものであったとしたら、時間と情熱をかけて最後までやり抜き、本物の自社の強みに変え、強く永く成長発展できるビジネスモデルにしていかれてはいかがでしょうか?
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