「経営の方向転換をしないと、もう無理ですね」
コロナによる未曾有の経済不安により、経営の方向転換をされる経営者は増えてきています。規模を縮小する会社もある一方で、新規事業に意欲を燃やす経営者もおられます。
一言で新規事業といっても、今までの経営の延長線上にあるものもあれば、全く違う業種に参入することも。どちらを選んでも、最初に必要なのはアイデアです。
アイデアさえあれば、その後の資金集めも比較的楽になるでしょう。でも、新規事業のアイデアをどのように出せばいいのか分からない経営者も多いのです。
今回は、新規事業のアイデアと付加価値についてお話していきましょう。
■思いつきとアイデアの違いとは
新規事業を始めるには、アイデアが必要です。しかし、思いつきをアイデアだと思い込んでしまい大失敗する企業も少なくありません。
なるほど、アイデア(idea)という英単語の意味には、「思いつき」という意味もあります。ですが、新規事業のためのアイデアは思いつきでは上手くいくものも上手くいきません。思いつきはパッと頭に浮かぶだけあって、すぐに頭から消えてしまうものですから。
よくよく英単語「idea」の持つ意味を調べてみると、「idea」の意味の中には「理念」もあるのです。これこそが、新規事業に必要なものです。理念はすぐ消えるものではありません。揺らがないからこそ理念といえるでしょう。
あなたの会社の理念とは何でしょうか。それをまず明確にしていきましょう。その後、その理念に基づいた新規事業を始めるのが、お勧めの方法です。
ただし、理念というある種「頑固」なものを軸にするので、必ずしも利益が上がるとは限りません。それでも、私は満足感のある新規事業になると考えています。流行りに身を任せて大成功や大失敗するよりも、充足感のある経営になるはずです。
■理念があれば付加価値をつけやすい
新規事業のアイデアには「理念」が必要だとご説明しました。実はこの「理念」、とても付加価値をつけやすいものなのです。
例えば、その辺りを歩いている若者の日記に誰も価値をつけることはありません。しかし、未来の人間国宝を目指す若者の日記だとしたらどうでしょう。何だか応援したくなるのではないでしょうか。この「応援したくなる気持ち」が利益を生み出すのです。
この「理念」があれば、低コストの開発費であっても顧客を満足させるだけのものが生み出せるといえます。裏を返せば、理念なきものに付加価値は着きにくいといえるでしょう。
長く日本では、多くの機能やサービスを付けることが「付加価値」だと思われていました。しかし、未来の見えない現代、いくら多くの機能やサービスを付けたところで顧客全員が満足するとは限りません。未来が見えないからこそ不安で、今まで以上にワガママになっていますしね。
現代に求められている付加価値とは、企業の「理念」だと私は考えています。多くの人が不安を抱いているからこそ、揺らがないものが必要なのです。この理念に賛同してくれる見込み客は顧客となり、長いお付き合いとなるでしょう。
■理念に基づけば新規事業も受け入れられやすい
企業にとっての理念とは、自分たちの存在意義ともいえます。何のために創業され、現在まで続いているのか。今までこの「理念」を大々的にアピールすることは少なかったでしょう。ですが、今後はこの理念をどれだけ明確に示せるかで選ばれるようになると見込んでいます。
例えば、豆腐屋さんがマスク製造の新規事業を始めるとしましょう。一見、脈絡のない組み合わせのように感じられますが、ここに理念が加われば変わってきます。「真っ白い四角で豊かな暮らしを作る」これだと、豆腐屋さんがマスクを販売製造したとしても不思議ではありません。
新規事業を始めたとしても、あなたの会社であることには変わりありません。理念も同じはずです。理念に基づいた新規事業なら、従来の顧客も拒否反応を起こさず受け入れやすいのです。従来の顧客だけでなく、新規事業なら新規顧客も獲得できる可能性がありますので、事業は上向きになることでしょう。
注意したいのが、でっち上げの企業理念を社内外にアピールすることです。最初は良いにしろ、時間が経つにつれメッキははがれてきます。これはしないようにしましょう。
■新規事業のアイデアが浮かんだら、企業理念と結びつける
新規事業を始めようと計画しているものの、なかなかアイデアが浮かばないこともあるでしょう。そんな時は、企業理念に基づき何ができるかを考えていってみてください。
この方法だと、従来の顧客が離れていきにくいのです。新規事業を始めると、従来の顧客が「切り捨てられた」と感じることも往々にしてありますからね。
もし、アイデアと理念を結びつけるのが難しいのなら、私にお声をかけてやってください。一緒に理念と新規事業について考えていきましょう。
一人で悩まないでください。経営者は孤独だといわれていますが、私がいます。あなたの相談役、それが経営コンサルタントである私の使命です。
最後まで読んでくださり有難うございました。
あなたの一日が素晴らしいものでありますように。
■追記
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